今月のコラム

みなさん、こんにちは。獣医師の飯島です。
前回ペットの迷子についてお話しましたが、今回はその続きでマイクロチップのお話です。
マイクロチップとは数ミリ程度の細長い金属片で、注射器のようなもので犬や猫の首の後ろに埋め込むのですが、これが入っていれば保健所や動物病院に保護された際に専用の読み取り機で番号を読み取ることができ、オーナー様が速やかに判明します。そのため最近、避妊や去勢の際にマイクロチップの埋め込みを希望される方が増えてきました。マイクロチップには体への負担も無く簡単に埋め込みができますので、費用等に関してはお気軽にご相談ください。国内の自治体では、埋め込みが義務化されているところもあり、近年ペットショップではマイクロチップが入った状態で販売されている子犬も増えています。
もし、すべての犬猫にマイクロチップを入れることができれば、無責任にペットを捨てる人もなくなり、かわいそうな運命の動物を減らすことにも貢献しますね。

胃内異物と腸閉塞の前編

皆さん、こんにちは。杉山です。
新しい年が明け、皆様いかがお過ごしですか?
2月は最も寒い月ですので、健康管理には十分ご注意ください。
さて、今月のコラムは胃内異物と腸閉塞の前編です。
先月はどういうわけか、この病気(事故)が多く見受けられました。
これは食べ物でない物を誤って飲み込んでしまうことによって起こります。
小さな物であれば便に混ざって出てくるのですが、大きなものや糸のような長いものを飲み込んでしまうと、胃の出口に引っかかったり腸に流れて詰まったりして激しく嘔吐します。
特に犬は人では到底飲み込めないような大きさのものも飲み込みます。
例えばではゴルフボール、スーパーボウル、石、靴下、タオルでは針付きの裁縫糸等等。また、専用のロープやゴム、プラスチックのおもちゃを与えていてもそれを噛んで壊しながら飲み込んでしまうこともありますので、変形や破損がみられたらすぐに取り上げてください。
飼い主様がその現場をみていれば治療もスムーズに進む
のですがレントゲンに写らないものも多く、心当たりがないと言われてしまうと診断や治療も遠回りになってしまうこともありますので、身の回りになくなっているものがないか常に注意を払ってください。
また、口にくわえているものを取り上げようとして驚かせると取られまいとして飲み込んでしまうこともありますので、その時はあせらずに声をかげながらゆっくりと取り上げてください。次回は後編を掲載します。

ミル動物病院の新しい仲間の紹介

新年あけましておめでとうございます。

今年も皆様のワンちゃんネコちゃんが元気で過ごせるよう、スタッフ一同願っております。
当院は年中無休なのでスタッフはお正月には交替でお休みをとります。今年は実家に帰って少しのんびりすることができました。
今回はお正月なので病気の話もなんですから、最近新しく加わったメンバーについてお話ししようと思います。
最近当院では犬を飼い始めました。名前は「グル子」といい、生後4ヶ月のビーグルの女の子です。少し安易なネーミングですが、すっかりうちのアイドルです。毎日パワー全開で遊んでいます。
また、隔週行われているしつけ教室にも参加しています。最初はあまりの能天気さに途方にくれましたが、回を重ねるごとに少しずつお利口になっているようです。院長をはじめ、スタッフも熱心にしつけを行っています。仕事柄個人的に子犬を飼い、時間をかけて育てるということが難しいので、グル子と接するととてもいい勉強になります。ただ可愛がるだけではなく、この時期にしっかりと色んなことを学んでほしいです。今はおすわり、まて、お手の練習中です。ペットシーツにちゃんとオシッコ出来たときの誇らしげな顔が何とも可愛いです。
がんばれグル子!   

獣医師  石井

排泄物の処理ちゃんとしていますか?

先月、富士市で開催されたペットフェスタに行ってきました。
かなり盛大に行われておりアジリティ大会、ペットファッションショー、CMで有名なお父さん犬「カイ君」との写真撮影コーナーなど様々な催しものが行われていました。私も参加した獣医師の相談コーナーにも多くの飼い主さんに来ていただき、ペットに対する関心の高さを感じました。
ただ、フェスタのなかで気になったのが「排泄物の問題」でした。これは、フェスタ入口でもウンチ袋を配ったりしていましたが、それでも会場(室内)の中には排泄物が落ちていた所がありました。それらはすぐ会場のスタッフが掃除していましたが、本来は飼い主さんが責任をもって処理するべきだと思います。
犬の散歩をしていると、歩道の脇に糞が放置されていることがよくあります。こういった状況は悪臭の原因になったり、他の犬が糞に接触することで病気や寄生虫の伝播につながったりする為よくありません。病院でも見つけ次第糞の処理はしていますが、散歩コースに糞が落ちているのは決して感じのいいものではありません。
皆さんも公共の場ではお互いが気持よく利用できるように、自分の犬の排泄物の処理は責任もって行うようにしましょう。

獣医師 渡辺

うちの子が失踪してしまったとき

こんにちは。獣医師の飯島です。
『もしうちの子が失踪したら…』って考えてみた事ありますか?首輪に名前や連絡先があれば身元の確認が楽になります。また、捜索するのにペットの特徴を把握したり、万が一に備えて特徴のあるアングルで写真を撮っておくことも大切です!
万が一、ペットが失踪した場合、近所を探すのは当たり前ですが

①まず、保健所や警察(交番)に連絡する。
②次に近くの病院やペットショップなどに連絡し、必要ならば張り紙などをお願いする。
③犬の場合などは近所の公園などで聞き込みをする。
④地域の新聞社などに相談する。


こんな方法があります。これらを知っておくと、逆に動物を保護した時などにも役立ちます。それ以前にノーリードでの散歩や放し飼いは危険がたくさん潜んでいますので絶対になさらないでください。

不幸な動物たちをこれ以上増やさないためにも、皆さんご協力ください。

みなさん、こんにちは。獣医師の杉山です。
10月になったら急に涼しくなってきました。
ヒトの新型インフルエンザも、猛威を奮いつつあり、冬に向けて心配が募ります。
先月、当院の町内会の依頼で、野良猫の避妊・去勢手術を十数頭させていただきました。
罠をしかけて捕獲し、捕まればその日に急遽段取りをして行うものですから大変でした。しかしながらボランティアの皆さんをはじめ、みんなでお金を出し合って野良猫を増やさなくする努力をしてくださっている方々には頭が下がります。この町内会にいる猫たちは幸せだと思います。場合によってはそのまま保健所に持ち込まれ、処分されてしまうからです。先日の静岡新聞の紙面にて「静岡県の保健所の犬猫の引き取りは1990年度の約2万5千匹をピークに減少傾向にあり、2008年度は犬736匹、猫8186匹だった。殺処分された犬猫は07年度に1万匹を切った。」とありました。毎日一頭を助けるために、寝る間を惜しんで仕事をしている私たちにとっては何とも悲しい現実です
軽い気持ちで、家の庭に遊びに来た猫に食事を与える人がいるとすれば、その時点で飼い主になるという自覚を持っていただきたいものです。飼えないのであれば絶対に与えてはいけません。
また、子供をとる予定がなければ必ず不妊手術をしてあげてください。富士市では猫の不妊手術に対し、補助金を交付しています不幸な動物たちをこれ以上増やさないためにも、皆さんご協力ください。

フィラリア予防は一度でもやめたら危険です!

フィラリア予防は一度でもやめたら危険です! 皆さんこんにちは。獣医師の石井です。
9月に入り、朝晩だいぶ涼しくなってきましたね。
夏が大好きな私としては、セミが鳴かなくなると少し寂しいです。

この時期になるとフィラリア予防のことが気になります。
なぜかというと、フィラリアの予防は5月から12月まで月に一度予防薬の投与をおすすめしていますが、9,10月に入り少し涼しくなってくると止めてしまう飼い主さんがいます。でもそれは危険なのです。そもそも予防薬は蚊に刺されて体内に入ってきた幼虫を月に一度駆除するというものです。
例えば7月中に感染した幼虫を8月の予防薬で駆除する、8月の幼虫は9月の予防薬で・・・という感じです。その為、9,10月でやめてしまうとその後に感染した幼虫は犬の体内でどんどん成長していきます。

そして翌年の春には心臓に到達します。いわゆるフィラリア症ですね。
ここまでくると駆除は大変困難になってきます。
せっかく9,10月まで予防したのに感染してしまった、ということにもなりかねません。
そうならない為にもフィラリア予防は最後が肝心です。
12月まで毎月しっかり予防してあげましょう。

てんかん発作

column0908_600.jpg 8月に入り、暑い日が続いていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか。夏は、食欲が低下したり調子を崩しやすい時期でもあるので、ワンちゃんネコちゃんの体調管理には気をつけて下さいね。

さて、今月のテーマは『てんかん発作』についてです。
てんかん発作とは、脳の病気で脳神経細胞が過剰に興奮することで引き起こされる発作症状のことで、主にけいれん発作が認められます。

その発作の程度は様々で、体の一部がけいれんするものから意識無く全身性のけいれんを起こす場合まであります。これらの症状はほとんどの場合は数秒から数分でおさまりますが、時に重積といってけいれんが長時間続いてしまう場合があります。この状態が続くと、呼吸困難に陥り命を落とすこともあるので注意が必要です。

当院ではこの様な事態にならないよう、症状が軽くてもけいれん発作を何度も繰り返すような子には抗てんかん薬での治療を勧めています。特に、この時期は花火や雷などの大きな音が引き金となって発作を起こすこともありますので、皆さんのワンちゃんネコちゃんもけいれん発作を起こしていないか気をつけてくださいね。

そして、もし発作が見られるようなら早めにご相談ください。

獣医師 渡辺

薬の誤食に注意しましょう!!

column0907_600.jpg みなさん、こんにちは。獣医師の飯島です。
うっとうしい梅雨もあと少しで明けますね。 最近、飼主の飲んでいる薬を誤って飲み込んでしまったといった電話相談が増えてきました。 薬によっては人間と動物では用量が異なるので多量摂取の場合、中毒症状が見られることもあります。

動物にとっては、飼主が薬を飲んでいる姿を見ていて食べられる物と勘違いするようです。 テーブルなどに薬を置いておくのは危険ですので、保管場所には注意が必要です。

誤食時に電話相談する際には、処方箋や箱など薬の成分が確認できる状態で連絡下さい。

また、調子が悪いので人間の風邪薬を飲ませたり、塗り薬や目薬を使用されたりする方がおられますが、状況をさらに悪化させるケースも多数見受けられますので、これらの薬は使用せず、早めのご来院をおすすめします。

犬の心不全に注意しましょう。

心不全

  こんにちは、獣医師の杉山です。
早いものでもう梅雨の時期ですね。
高温多湿のこれからの時期は、心不全から併発される咳や呼吸不全での受診が急増します。すでに当院で獣医師の聴診において心雑音があり注意を促されている患者様をはじめ、概ね8歳以上の高齢犬のオーナー様は十分な注意が必要です。

 一口に心不全といっても多岐に渡りますが、ここで取り上げる病気はすべての犬が加齢とともに発生し得る可能性のある病気で『僧帽弁閉鎖不全症』といいます。
これは心臓の左心房と左心室とを隔て血液の逆流を防ぐ僧帽弁の機能が低下し、血液が心臓の中で逆流してしまう病気です。その逆流の音を私たちは聴取しています。すると肺の血管の圧力が上昇し、肺の中に血液中の水分が漏れ出て呼吸不全になります。

冒頭でも述べましたようにこの季節は空気中の水分が多いため、病状の進行が早いことが知られています。初期症状は、心雑音だけですが、やがて息づかいが荒く、痰がからんだような咳をするようになります。病気の進行とともに運動時や夜間、明け方にかけて咳は頻繁となります。やがてうまく呼吸ができなくなり、伏せることができず座ったままの姿勢をとります。

咳の度に、肺に溜まった液体が吐き出されるようですと、末期の症状で手遅れになることも少なくありません残念ながら根治する治療はありませんが、新薬の開発により、良好な状態を長期に渡り維持することが可能となってきました。ですから初期症状を見落とさず、心当たりがありましたら、遠慮なくご相談ください。

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