FeLV(猫白血病ウィルス)感染症と予防について

FeLVは、猫のウイルス感染症の中でも猫エイズウイルス感染症(FIV)とならんで最も発病する危険性の高い病気です。
このウイルスは非常に伝染性が強く、一度感染すると治癒することが非常に難しいとされています。
喧嘩や交尾の際に唾液を介して広がったり、排泄物、乳汁などによっても感染することが知られています。

この地域では野良猫の約半数がこれらの感染症に冒されています。
ウイルスに接触するとFeLVに対する免疫を持たない猫は発病するか、症状の現れない潜在性感染という状態となります。

この状態は外見上何ら異常を認めませんが、通常は時間の経過やストレスなどによって潜在していたウイルスが活動を始め発病します。最初にこの病気と診断されてからの平均寿命は22.6ヶ月(約2年半)と報告されています。

症状について

FeLV感染の特有の症状というのは特にありません。
しかし、ウイルスにより猫の免疫システムが破壊され、様々の病気にかかりやすく、また治りにくくなります。FeLVの感染に伴ってよく起こる疾病には、貧血、慢性の呼吸器や消化器の障害、難治性口内炎など様々です。

予防について

FeLV感染の予防には、6種混合ワクチンで対応できます。ワクチン接種は、FeLV感染を予防する最も効果的な方法です。3種混合ワクチンでは、FeLV感染の予防はできません。
(ただし、大量のウイルスが侵入した場合には100%防御できないこともありますので、ケンカや野良猫との交尾等しないような飼育環境に努めてください)

患者さんへのアドバイス

この病気は感染しているか否かの検査も簡単にできます。特に室外で飼われていたり、多頭飼育をされている場合は、血液検査を強くお勧めします。

検査はわずかな血液でFIV(猫エイズ感染症)と合わせて5分程度で終了します。 FeLVは、一度感染してしまうと治ることのない病気です。大切な愛猫のためにも特に外に出る猫は 6種混合ワクチンを接種してあげましょう。

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