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夏の耳の管理について

皆様、こんにちわ。富士市の「中里ミル動物病院」院長の渡邉です。

梅雨も明け、いよいよ夏本番!この時期に気をつけたいのが耳のトラブルです。

今回は「耳の管理について」のコラムを書いてみました。





皆さんのワンちゃんネコちゃんは、耳を痒がったりしていませんか?

耳のトラブルは体調にも影響することもありますので、今回のコラムを是非参考にしてみてください。

 

こんな時は耳のトラブルを抱えているサイン
・顔回りが匂う

・耳を搔く、気にする

・顔をぶるぶる振る

・耳が寝ている

・耳が赤い、腫れている

 

こんな子は耳のトラブルが多い
垂れ耳

特にA.コッカ―などは耳垢腺が多く耳炎がおこりやすい。

 

耳毛が多い

耳毛に汚れが付きやすい。M.シュナウザープードルなど。

 

短頭種

耳道の構造が複雑、耳内に毛や汚れが貯まりやすい。F.ブルドッグシーズーパグスコティッシュペルシャなど。

 

アレルギー体質の子

皮膚と耳のトラブルが多い。

 

耳のトラブルにはどんなものがあるの?
外耳炎・中内耳炎

細菌やマラセチア感染や耳ダニに起因するものや耳道内の環境悪化によるものが多い。中内耳炎になると前庭障害(ふらつき、眼振、斜頸)などが見られることもある。

 

耳血腫

耳を搔くことにより耳介軟骨層内に出血がおこり血腫が発生する。耳がブヨブヨした外観を呈する。

 

耳の腫瘍

耳道内ポリープや耳介に出来る癌(扁平上皮癌など)

 

耳のお手入れ方法
コットンなどを湿らせて指の入る範囲を拭う方法

耳道内の汚れは自然に奥から手前に移動してくるため、軽度の汚れはこの方法で十分です。

 

耳道洗浄液を耳道内に入れもみ洗いする方法

洗浄液により耳垢が融解し排出しやすくなる。洗浄後は洗浄液が耳道内に残らないよう耳を振らせる。

 

綿棒を使用する方法

耳道内奥の耳垢を取り除きたい時に行う。なるべく細い綿棒を使用すること。(太い綿棒だと手前の耳垢を奥に押してしまうため。)

ただし、あまり奥に入れすぎると鼓膜や耳道粘膜を傷つけてしまうので注意が必要。慣れないうちは病院で行いましょう。

 

以上の点に気をつけながら耳の管理を行い、この夏を快適に過ごしましょう。

 

当医院では、Virbac社のイヤーケア製品を取り扱っております。

犬猫の耳のケア

 

 

 

 

 

 

 

※上記画像をクリックすると、Virbac社のHPを確認いただけます。耳のお手入れ法も写真付きでわかりやすい解説がございますので、ぜひ御覧ください。

 

中里ミル動物病院

医院長 渡邉




以上、今月のコラムでした。ご不明な点、ご相談は当院までご連絡ください。



 

 

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